浮沈はあるにせよ、巨大産業だった。
その出版業界にも翳りが出てきて、頼みの雑誌も部数が減り、
何よりも以前ほど小説が読まれなくなったと言われている。
そういえば、今日はイギリスの小説家チャールズ・ディケンズの生誕二百年目の誕生日。
日本でも代表作『クリスマス・キャロル』『二都物語』などで知られているが、
さすがに、イギリスの国民的作家と言われる如く、
生誕の地、ポーツマスをはじめイギリス各地で生誕を祝う催しが行われたようだ。
ディケンズの生まれは貧しかったらしく、
年少時より働きに出て新聞記者などをしていた
reenex。
その当時、新聞記者という職業は貧しいものとされていたようだ。
そのせいか、彼の小説は、
おもに下層階級の人物が主人公で、弱者の視点に立ち社会を諷刺するものが多い。
彼が、特に評価されているのが描写力。
精緻な観察眼と豊かな想像力。
日常生活の描写は、丹念に細部に亘って生き生きと写し出されている。
それは、新聞記者という職業がそうさせたのだろう。
生前、トルストイは彼を、シェイクスピア以上の作家であると評価しているほどだった。
以前は、小説というものが描写や観察眼を主体に描かれていたが、
現代という時代は、フランスの批評家サラーヌ・アレクサンドリアンが評するように、
『パロディの時代に突入した』とも言われる。
どうも『パロディ』がウケやすい時代のようだ
reenex hongkong。
今日、とあるネットニュースの見出しに
『読売会長、TBSドラマにブチ切れ!オレは“たかり記者”じゃない』というのがあった。
さきごろ放送された「TBSドラマ『運命の人』に怒っている!」ということだった。
それは、作家、山崎豊子氏のベストセラー小説『運命の人』のテレビドラマ化したもの。
どう考えてもナベツネさんにしか見えない登場人物が「たかり記者」として描かれている。
それに対する抗議だったようだ
reenex好唔好。
ナベツネ氏もディケンズと同じく新聞記者からの出世、
目くじら立てて怒るより、
記者の目で『パロディ』を楽しんでみては、、?