向かう先は『ハクスリー』。だが、その頂上に到達する前に突然として巨大な移動要塞があたし達を覆ったわ--何故にテレポーテーションするかのように!
「これは……『シオンの魂』か!」
「何時から」吸い込まれてゆく中であたしは絶叫
Amway安利! 「ご都合主義が通るように成ったのよおお!」
……何と転移は後二回残っており、実験中の代物だってさあ。ジェイスさんったらそんな事まで説明しなくて良いのに。
「久しぶりだな、ラスター殿下とその一行……ここは『四天』と呼ぶべきか?」
「サンドグレイ中将達軍の個性派揃いまでここに」
「個性派揃いとは相変わらず失礼だね、君」
「オホン、風紀委員長が成っておりませんぞ」
「まあ良いじゃねえか、色っぽい訳だし」
「全然擁護に成ってないわよ、カーンシップさん!」
「凄いですね、ここに新生『八門』を始めとしたそうそうたるメンバーが揃うなんて!」
「オオた……死んでない
零類接觸行銷、死んでおけば良かった」
「おお、そんなに」太田さんは楽観論者故に次のような事を口にする。「僕の事が大好きかあ、粒餡ちゃん!」
「肝ちゃん」
「ああ、太田さんがまた死にましたわ!」
「っていうか毎日一回は死んでるような?」ジッルオ、それは言わないお約束よ。「太田みたいにビリリアンのみんなも不死身だったらなあ」
「止めておけ、ジッルオ。太田やブラウリッター、ゴッドンそれにジェイスやコラード達は例外なんだ。それ以外が不死身だと命の価値が無くなるだろうが」
「シルキーにしては的を射るわね」
「私が不死身? 何を言うか、私は政治家に成った覚えはない」
「もう突っ込めないよ……あたしでもゴッドンの身体構造の意味不明さに陰謀がありそうだって」
とこれ以上は省略……ここには相変わらず三連星も居る事やら。本当に根付いてて公認スパイかどうかさえも怪しく成って来たわ--そもそもスパイが公認されたらいけないでしょうが。
「それよりも本題だ」
ラスター王子は残り二回の内一回を『ユガの終焉』付近に転移するように懇願するけど……「説明しろ、マルコ」
「あのねえ、ラスター殿下」マルコは余所余所しい視線をして補足をし出した。「半日掛かるのよ、二回目は」
「二回目は? という事はマルコさん、一回転移する毎に溜める時間が伸びていくのですか!」
「そうゆう事」両方の人差し指の指紋を擦り合わせながら説明するほど追い込まれてるわね、マルコ。「使う度に動力炉がオーバーヒートを起こしてエネルギーが外に出やすく成ってるんだよお、ああああ!」
「発狂するな、マルコ! 俺が発狂したい気分だぞ!」
「ウフフ、気持ち良く成ってゆく過程で口と思考は嫌がっても体が……」「駄目です、フェラーネさん! 恥ずかしいよ!」女性の大事な部分に両手を持って行かないでよ、ハピネスとフェラーネさん--青少年の何かが危ないわ!
「手術が不十分では?」
「使う度に手術……こと修理はしてるよ、アルタード。でも壊れる運命の物をいくら修理したって余命を伸ばす行為でしかないんだよ!」
「そうか……それなら安楽死も検討せねば」
途中科学用語から医学用語に変わってると突っ込まないように。